TBS系の人気番組「ニンゲン観察バラエティ モニタリング」などを手掛ける番組制作会社「HIーSTANDARD」(東京都中央区)が、架空の制作費を計上するなどの手口で、法人税約7100万円を脱税したとして、東京国税局が法人税法違反罪で、同社と立浪仁志社長(45)を東京地検に告発していたことが2日、分かった。
関係者によると、同社は社外のフリーディレクターら数人に架空の制作費を計上する手口で、平成26年12月期までの2年間に約2億7千万円の所得を隠し、約7100万円を脱税した疑いが持たれている。
隠した所得は、不測の番組打ち切りなどに備え、架空制作費を支払ったディレクターらの名義の預金口座にプールしていたという。
立浪社長は顧問税理士を通じ「税知識の欠如から大変ご迷惑をおかけして申し訳ない。今後は法令順守に努め、適正な申告を行っていく」とコメントした。
「モニタリング」は、ありそうであり得ない状況で、人がどんな行動に出るのかを観察する企画が人気のバラエティー番組。24年10月に深夜枠でスタートし、25年4月に木曜の午後8時枠に進出。昨年10月から2時間に拡大された。
http://www.sankei.com/affairs/news/160502/afr1605020012-n1.html