会社アカン報

ビジネスに、投資に、就職に、およそ日本の会社を知るには欠かせない情報ハンドブック「会社アカン報」。 マネー全般(株式・FX・不動産など)の”アカン”やつ紹介します。業界記者らが独自取材でアカン銘柄を先読み。

    神々の銀玉遊び

     日本で初めて「日本経営品質賞」を2度受賞(2001年度、2010年度)した小山昇氏の新刊『1日36万円のかばん持ち――三流が一流に変わる40の心得』から、小山氏に、「三流が一流に変わる心得」を紹介してもらう。 

    【三流】は、パチンコは「運だ」と考える【二流】は、パチンコは「ギャンブルだ」と考える【一流】は、パチンコは「経営と同じだ」と考える

    橋本 「かばん持ち」をしていていちばん驚いたのは、すき間時間にパチンコ店に行くことです。パチンコをするときもあれば、ホールを見渡すだけのときもありますね。

    小山 娯楽のためにパチンコ店に入ったわけではないよ。私には、「パチンコが強い社長の会社は、業績がいい」という持論がある。なぜだかわかりますか? 

    橋本 ……? 

    小山 パチンコが強い人は、「仮説と検証」にすぐれているからです。私は、飲む、打つ、買うすべて大好きで、特にパチンコは強い。ここ数年の勝率は、7~8割です。「かばん持ち」をする社長たちは、「小山さんが勝てるのは、博才があるからだ」「オカルト的な運を持っているからだ」と言いますが、そんなことはありません。

    私が勝てる理由は、「仮説・検証」をしているからです。「かばん持ち」の社長は、何も考えずに空いている台に座ります。ところが私は、過去のデータから仮説を立て、「どの台が出そうか」を見極めています。「出そうな台」がないときは、ムダな勝負は避けて、その店を出る。だから、負けません。アポロ管財株式会社(清掃業/東京都)の橋本真紀夫社長が「かばん持ち」をしたとき、私が「台には座らず、ホールを歩いただけ」だったのは、「出そうな台」が見当たらなかったからです。

    「この台は、これこれ、こういう理由で出るかもしれない」というデタラメな仮説を立てて、打ち始める。出れば「仮説は正しい」ことが証明されますし、出なければ、「どうすれば出るようになるのか」を検証できます。

    しかも私は、自分の台だけでなく、両隣の台にまで目を配っています。ふつうの人が打つのは、目の前の1台だけです。私は、両隣を合わせた3台の出目(でめ)を見ながら、「どうしたら当たるか」を考えています。

    すると、たとえば「123」「184」「232」「654」「766」「677」では、どの出目が当たりに近いのか、高い確率でわかるようになります。また、人間にはその人なりの継続性がありますから、パチンコ店の店長は、基本的には同じサイクルで玉を出しています。したがって、店長の玉を出すサイクルを覚えてしまうと、「今日、どの台を出そうとするか」の見当がつくわけです。

    経営もパチンコも、人間のクセや心理を無視していたら、勝てません。私の場合は、データをもとに「お客様はどうしたら喜ぶのか」「ライバル会社の動向はどうか」を繰り返し検証しています。たとえば、「Aという商品の需要がBよりも大きくなりそうだ」と仮説を立てたら、Aを重点的に売ってみる。「Aがどれだけ増減したか」を数字で検証し、増えていれば、仮説の正しさが裏づけられます。パチンコで負けるのは、負ける要因があるからです。そして、負ける要因の裏には、必ず、勝てる要因があります。パチンコで負けたとき、「どうして負けたのか」を検証しない社長は、会社を改善することができません。仮説と検証をして、うまくいかなかったら「どうしてだろう? 」と考える。物事を一方向から見るのではなく、「こっちの方向から考えるとどうか、あっちならどうか」を検証するのです。
    http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160402-00087084-diamond-bus_all 

    小山昇

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