会社アカン報

ビジネスに、投資に、就職に、およそ日本の会社を知るには欠かせない情報ハンドブック「会社アカン報」。 マネー全般(株式・FX・不動産など)の”アカン”やつ紹介します。業界記者らが独自取材でアカン銘柄を先読み。

    新ビジネス目論見書

     従来は「消費電力が大きい」とされてきたWi-Fiの弱点を解消する新しい技術が開発されました。ワシントン大学の研究チームが開発した「Passive Wi-Fi」は、通信速度に影響を与えることなく必要な電力を大で従来の1万分の1程度にまで激減させることが可能で、スマートフォンなどのバッテリー消費を削減可能なほか、モノのインターネット(モノがネットにつながる社会)の普及にもつながりそうな技術となっています。 

     Passive Wi-Fiの仕組みを理解するためには、ここで使われている通信技術に先に触れておいたほうが良さそう。Passive Wi-Fiは一般的なWi-Fiとは少し異なり、飛び交っているWi-Fiの電波を「反射」させることで通信を行うという技術です。周囲(ambient)の電波を反射(backscatter:後方散乱)することでデータを表現するという意味の「アンビエント・バックスキャッター」と呼ばれる技術を使っているわけなのですが、その詳細は以下の記事を読んでおけば理解できるかも。

    アンビエント・バックスキャッターは、戦闘機などに使われるステルス技術を活用し、Wi-Fiルーターなどから発された電波を反射またはスルーさせることで「0」と「1」の状態を作りだしてデータ通信を可能にするというもの。自らは電波を発しないため電力は必要とせず、「0」と「1」のスイッチングに必要な電力は、飛び交っている電波をエネルギーに変換することで賄うことが可能になっています。

     この仕組みを発展させたのが、Passive Wi-Fiというわけです。その仕組みや動作の様子などは、以下のムービーから確認が可能。


     この技術を使えば、スマートフォンの省電力化や、モノのインターネットにWi-Fiを取り入れることが現実的になります。特に、Wi-Fi技術を利用することで、Wi-Fiに備わっているセキュリティ技術をそのまま利用できるというメリットもあるとのこと。従来とは異なったレベルのWi-Fiの活用が可能になりそうです。
    http://gigazine.net/news/20160224-passive-wi-fi/ 

    e9589edcac97a392e64c47a1d68ea113_s

     米Microsoftの研究部門、Microsoft Researchは2月1日、海中データセンタープロジェクト「Project Natick」(コード名)を発表した。プロトタイプのテストを2015年8~11月にカリフォルニア沖の海底で実施し、現在その結果を解析中という。 

     データセンターの1単位は、サーバを内蔵する直径約2.4メートルの金属製の円筒形のコンテナ(人気ゲーム「Halo」のキャラクターにちなんで「レオナ・フィルポット」と名付けられた)。海中で稼働させることにより、データセンターの大きな問題である発熱を、海水で冷却できる。また、将来的には電源を潮力発電で供給したいとしている。

     また、コンテナ式なので、コンテナを大量生産すれば、大規模な海中データセンターでも90日で構築できてしまうという。レオナの寿命は内蔵するサーバの寿命と同じ約5年だが、引き上げたコンテナに新しいラック一式を組み込むことで再利用できる。

     このプロジェクトはまだ研究途上で、実用段階になるのはまだ先のことだ。Microsoft Research NExT担当副社長のピーター・リー氏は「サティア・ナデラのようなCEOの面白いところは、実際的なビジネスマンである半面、脳みその半分(右脳)では“ムーンショット”(訳注:実現不可能に見えるプロジェクト。米Googleの得意分野)が大好きな夢想家であることだ。Natickプロジェクトはムーンショットではあるが、Microsoftのコアな事業と完全に分断されているわけではない」と語った。
    http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1602/02/news061.html 

    Project Natick
    Project Natick

     フランスのパリで開催されたCOP21に出展し、大きな注目を集めたのが、2015年10月に発表された太陽光発電道路「Wattway」である。 

     「Wattway」は、フランスの道路建設会社であるColasが、太陽光発電に関するフランスの国立研究機関と5年間の共同開発により確立した、太陽光発電を行う道路である。多層基板内に埋め込まれた太陽電池セルで構成されており、これらのセルは多結晶シリコンの薄いフィルムによって発電する。
    パネルの下側には横方向のモジュールへの接続口が用意されている。パネルは世界中の道路で使うことが可能で、トラックを含むあらゆる自動車の走行に耐え得る仕様となっているという。

     パネルモジュールそのものはわずか数ミリメートルの薄さであり、非常に頑丈にできており、最適なスキッド抵抗性も確保しているため、道路工事の工程が必要なく、舗装道路上にそのまま装着できるようになっている)。多層構造になっているため抵抗とタイヤのグリップを確保するための層の間に挿入された層に太陽光発電機能を持つ層を入れているためである。これらの実現のためには技術的なブレイクスルーがあり、2つの特許でこれらを保護しているという。

     Wattwayパネル20平方メートル分で1つの家庭の電力(暖房除く)をカバーすることが可能だとしている。また、1キロメートルの道路にWattwayパネルを敷き詰めると5000人規模の町の街路灯の電力を全てカバーできるとしている。
     
     フランス政府では、この太陽光発電道路の普及に力を入れる方針を示している。フランスのエコロジー・持続可能開発・エネルギー担当大臣であるセゴレーヌ・ロワイヤル氏は、今後5年間で1000キロメートルの道路を太陽光発電道路にするとの考えを示したとされており、普及を後押しする。「太陽電池を埋め込んだ道路」については既にオランダで実証実験が開始されるなど、さまざまな注目を集めている。日本でも採算性の高いメガソーラーの建設候補地が減りつつある中、総延長で127万3295キロメートルにも及ぶ道路の有効活用という考えは今後検討が進むかもしれない。
    http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1602/12/news048.html 

     Wattway
    Wattway

     これは発売したらかなりのヒット作になるんじゃないか、そんな予感を抱く開発途上の新製品を最近取材した。「洗濯物自動折り畳み機」だ。プロトタイプは出来上がっており、2016年度に予約販売を開始するというから、遠い将来の話ではない。子育て中の私の家ではなかなか洗濯物の折り畳みまで普段は手が回らず、恥ずかしながら積み上がったままの状態で衣類が放置されていることも少なくない。価格にもよるが、本格普及期に入れば導入を真剣に検討するだろう。そんな個人的な関心もあって、東京都港区に本社のある開発主体のベンチャー企業、セブン・ドリーマーズ・ラボラトリーズに足を運んだ。 

     現在、折り畳み機はセブン・ドリーマーズを中心に、咋秋からパナソニックと大和ハウス工業が加わり、現在は3社の共同プロジェクトとなっている。製品名は名付けて「ランドロイド」。洗濯とロボット技術を組み合わせた造語だ。内容としては、洗って乾かしたしわくちゃの洗濯物を投入口に入れて、操作のボタンを押せば、あとは自動による折り畳み作業に任せるだけ。折り畳み終了後、取り出し口にはきれいに折り畳まれた洗濯物が並んでいるという代物だ。初期設定すれば、お父さんのズボン、お母さんのスカートなど着る人ごとに仕分けまでしてくれる。稼働中などに心配される音についても、比較的静かで、夜間に動かしても気にならないレベルという。

     では、具体的にどういうスペックなのか。現在のところ、一度に40枚を投入可能という。ただ1 枚あたりの作業に3~10分を要するため、フルに40枚を放り込んだ場合、数時間はかかる計算だ。また、折り畳み機が対応するのは主にシャツ、ズボン、スカート、タオルの4種類。今後もスピードアップや対応品目の拡充に向けた技術開発を進めるという。

     折り畳み機のシステムはセブン・ドリーマーズが独自開発した画像認識技術とロボットアームの組み合わせで機能する。衣類は柔らかく形も一定しないため、センサーで認識しづらく、アームでもうまくつかめないとされていたが、約10年にわたる試行錯誤で実用化にこぎつけた。阪根信一社長は「洗う、乾かすまでは自動化できても、畳むことだけが手つかずなのを何とかしたかった」と語る。
    http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/opinion/15/221102/021200167/

    セブン・ドリーマーズ・ラボラトリーズ

     安全な水源の確保が困難になったとき、簡単に飲み水を確保できる道具がある。『ライフストロー(LifeStraw)』だ。『ライフストロー』は携帯できる浄水器のことで、スイスを拠点にするVestergaard社の製品だ。今回取り上げるのは『ライフストロー』シリーズの中の『LifeStraw Steel Personal Water Filter with Two-Stage Carbon Filtration』という製品。

     ライフストローでは基本的に、地下水や井戸水、魚が生息できている河や湖の水は浄化して飲むことができる。また、ポリタンクなどに保存していた水や入浴剤が入っていない風呂水、そしてトイレタンクに溜まった水も浄化して飲める。他にも、プールの水や雨水を溜めたもの、雪を集めて溶かした水にも使える。しかし、魚が生息していないような河川や湖沼の水は避けるべきだ。また、生活排水や工場排水、農薬などが流れ込んだ河川や湖沼の水も危険だ。細菌汚染されている水でも濾過して飲むことができるが、どんなに汚い水でも飲める訳ではないので注意は必要だ。その他にも、言うまでもないかも知れないが、様々な化学物質や有機金属が溶け込んでいる水も浄化できない。また、案外できそうでできないのが海水なので、そこは注意されたい。

     最後に、『LifeStraw Steel Personal Water Filter with Two-Stage Carbon Filtration』の仕様を確認しておこう。まず、水生細菌の99.9999%を除去でき、米EPA(環境保護庁)の基準を上回る数値をたたき出している。また、0.2ミクロンの水系原虫寄生虫も99.9%除去できる。交換式のカーボンカプセルは、塩素、有機化学品、臭いやまずさを低減する第2段階目の濾過機能を持っている。その他、ステンレス製で丈夫であるなどの特徴もあるが、もっとも重要な事は、電源などを一切必要としないことだ。したがって、どのような環境でも使う事ができる。

     これひとつあれば、最大1,000リットルの水を浄化する能力があるという。安全な水源の確保がサバイバルの要である以上、ライフストローはますます注目されることだろう。
    http://nge.jp/2016/02/02/post-130876 

    ライフストロー
    ライフストロー


     サンリオピューロランドは2月1日から3月31日までの期間限定で、新サービス「ドキドキプラン」を提供します。1日1組限定で、音と光のイリュージョンショー「ミラクリュージョン★Happiness」の中で、キティちゃんたちが見守る中プロポーズや告白など、大切な人へ思いを伝えることができるというもの。キティ&ダニエルのカップルと一緒に記念撮影もできます。

     プラン価格は2万5000円。他にもピューロランドパスポート2人分、「ミラクリュージョン」の優先エリアでの観覧マイメロディのアトラクション「マイメロードドライブ」の優先乗車券などの特典も付いており、ピューロランドでの1日をVIP待遇で過ごすことができます。

     すでに予約は開始されており、「ドキドキプラン」の特設ページから申し込むことができます。このほか、バレンタイン&ホワイトデー期間中のピューロランドでは、カップルにうれしい期間限定サービスとして、
    入場料が割引となる「ラブラブペア割引き」も。また、園内にある「館のレストラン」では、デートにぴったりの「バレンタインスイーツビュッフェ」も提供されます。

    このページのトップヘ